北崎圭太氏講演会 子どもにとってのネット・ゲームのホントの問題

2020年11月28日(土) 

【第1部】大人編:14:00~16:00(スペースにわにわ) 参加者:20人(スタッフ含)

アフタフ・バーバン関西の代表の北崎圭太氏をお迎えして、開催されました。興味深いテーマやタイトル、定評のある圭太氏の講演会ということで、参加者の期待は高まります。子育て真っ最中のフレッシュ世代から子育てはひと段落したものの、今の子どもたちに関わる活動を続けているいわゆるベテラン世代まで幅広く集まりました。

ワークを中心に進められる講演会で、このゲームが何につながるのか?でも楽しい、人と人が話したり同じことを考えたり意見を言ってみる中で、あちこちで気づきや発見、共有などの気持ちが生まれました。いわゆる「スマホの問題」は避けては通れない問題、でも真っ向勝負しても勝てる問題ではありません。もうスマホは大人にとっても子どもにとっても生活の一部になっているのが現状です。

あっという間の2時間。ゲーム感覚で課題をについて語り合う中で子どもたちを取り巻く「スマホ」や「ネット」からくる不安や苛立ちの原因が見えてきました。その問題と向きあう姿勢が変わっていくきっかけになれば、という講座だったと感じます。レジュメの内容をおさらいしてみると…

・なくてはならないモノ、だから仕方ないよ…と無関心にならないで。無関係ではない無力ではない、そういうパワーバランスを探す。

・子どもにとっての…「ネット安全教室」で語られる「いわゆるスマホ問題点」も把握したうえで、親子でルールを決めたけど守れないと嘆かない、その問題と向きあう。排除はもうできない。
・子どもの現状…日本の子どもたちは世界の子どもと比べて幸福感が低い傾向がある。自己肯定感が低い。将来に夢を持てない子どもが多い。なぜ?

・「スマホで代用できるもの・できないもの」…一般動詞で挙げてみる。人により、世代により、生活感によりそれは変わる。⇔「子どもにとって大事なこと」を考えることにつながりませんか?

【本題】子どもにとってのホントの問題とは?
子どもとして生きる時間は今も昔も同じ…子ども時代にスマホが入り込み、子どもらしく子どもとして過ごす時間が減っていませんか、子どもが経験するリアルが不足していませんか?

「リアルをおろそかにしちゃいけない」「スマホに任せられないことはある」そこを大事にする。

【第2部】中高生編:18:30~20:00(放課後児童クラブぴいす本八幡) 参加者:13人(スタッフ含)

今どきの中高生が集まってくれるのか?という心配もありましたが、集まってくれた10名の中1~高2までの男女と隣のお兄さん的な講師・圭太さんでスタート。

まずは、あいさつ、そして簡単なゲームで打ち解け合うことから始まります。中学校で講演をすることも多い圭太さんですが、さすが、はじめの自己紹介ですっかりなじんでしまいました。参加者全員がすっと前を向き、たぶん学校のどの授業よりも素直に耳を傾けて聞いてくれていたように見えました(希望的観測)。

~「スマホのホントの問題」に対する4つの「お願い・大切なこと」~

①寝て ②傷つけないで ③生き延びて ④謎を解いて

この短いバラバラな言葉にはとても深い意味が凝縮されています。圭太さんのエピソード交えた話や知りえた知識をちりばめながら中高生に向けた言葉で語られていました。参加した10人にはそれぞれ響いたことでしょう。
90分の時間はあっという間で、「また圭太さんに会いたい!」と名残惜しみながら会場を後にする姿はなんともかわいらしい素直な子どもたちで、オブザーバー・スタッフをしていた大人も、ほっこり安心して見送ることができました。(数名の男子は帰り道に圭太さんを宿泊先のホテルまで送ってくれました!ありがとう)